「機能性流体を用いたスマートフルードパワーシステムに関する研究委員会 研究成果報告書」の頒布を致します.ご希望の方は,下記要領で学会事務局までお申し込み下さい。
ER流体,液晶,EHD流体・ECF,MR流体,磁性流体,及び機能性ゲルなどは,電場や磁場などの外場に反応して流体の性質が変化する機能性流体である.これらの機能性流体を用いたフルードパワーモジュール及びシステムは,その機能性流体のもつ固有の機能を有効に活用することによって,従来になかった機能をもち,かつ高速性,簡便性,コンパクト性,さらには知能性などの有意な特徴が付与される可能性を有しており,フルードパワーシステムのスマート化が期待できる.
本研究委員会は,上記の機能性流体を用いたスマートフルードパワーシステムの構築を目的に,約2ヶ月に1回の割合で研究委員会を開催し,以下の項目についての研究テーマの設定と実施,研究成果発表などを行いながら4年間にわたり活発な研究活動をしてきた.
(1) 機能性流体の高機能化・知能化,(2) 機能性流体の機能性・流動特性の評価,(3)
機能性流体を用いたバルブ,クラッチ,ブレーキ,ダンパなどのスマートフルードパワーモジュールの提案と構築,(4)
各種センサ,マイクロプロセッサなどを統合した機能性流体を用いたスマートフルードパワーシステムの提案と構築.
本研究成果報告書は,これらの研究成果を集大成したもので,機能性流体を活用したバルブ,ブレーキ,クラッチ,ダンパなどの各種のフルードパワー要素はもちろんのこと,車両,医療・福祉,生産・加工,建築,及びマイクロデバイスなどの多くの分野への先端的な応用例を紹介している.本書が機能性流体やそのスマート応用に興味のある技術者や研究者に活用され,フルードパワー技術の益々の発展に繋がれば幸いである。
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